市田柿の剪定講習会を実施 伝統行事「成り木責め」も

JAみなみ信州
熱心に説明を聞く参加者
熱心に説明を聞く参加者

飯田市農業振興センターは1月25日、飯田市上郷黒田の園地で飯田下伊那地域の特産品「市田柿」の剪定作業講習会を開いた。収穫量を維持と原料柿の品質向上を目的に毎年開催している。飯田広域シルバー人材センター登録者や柿生産者など約40人が参加した。
講習会は、南信州農業農村支援センターの山近龍浩係長と、同JA営農部果実柿課の米山直樹係長が講師を務め、2グループに分かれた参加者に来季の収穫を見据えた整枝の手法などを指導。ハサミやノコギリを使い剪定作業を実演した。参加者からは「剪定の適正時期はいつか」や「隔年結果による収量の違いはどのくらいか」などの質問が出された。
米山係長は「樹の特性を理解し樹勢に合わせた剪定を行い、収量を確保できるよう作業してほしい」と呼びかけた。
講習会の前に、JAみなみ信州営農部の木下雅夫次長と下伊那園芸農業協同組合の松下英夫指導課長が、柿の豊作を願う同地域の小正月の伝統行事、「成り木責め」を行った。木下次長が園主役となり「成るか成らぬか、成らなければ切るぞ」と言って柿の木をナタで2~3度切り付け、柿の木役を務めた松下課長が「成ります、成ります、鈴なりに」と応えて傷口にお粥を塗りお酒をお供えし、今年もしっかりと成りますようにと願った。

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