あぐりライフの新商品検討会 ドレッシングやパックご飯など 今年秋・冬の販売開始へ第一歩

JA信州諏訪
お披露目した新商品のパッケージ
お披露目した新商品のパッケージ

JA信州諏訪の生活関連子会社「株式会社あぐりライフ信州諏訪」は2月16日、諏訪市のJA本所で同社のプライベートブランド商品「あぐりライフ」シリーズの新商品検討会を開いた。同社とJAの役職員17人が参加。信州産セルリー原料が入ったドレッシングや幅広い世代に人気のパックご飯など4種類の商品の作成の流れや価格、販売戦略などを協議。JA渾身の新商品として、2024年秋・冬の販売開始をめざす。
商品は、ぽん酢「かぼすぽん酢鰹風味(1本310ミリリットル)」、ドレッシング「和風ガーリックドレッシング(1本280ミリリットル)」、パックご飯「信州諏訪産つきあかりオリジナルパックご飯(1パック150グラム)」、出汁つゆ「諏訪農工連おらがつゆ(1本1リットル)」(商品名はいずれも仮称)。ぽん酢、ドレッシング、パックご飯は同社初挑戦のジャンル。出汁つゆは惜しまれながら2021年、販売終了した商品を復刻したもの。
同社は現在、諏訪農工連の「浅漬けの素早漬け一番味」や「信州産丸大豆しょうゆ」シリーズなどを販売している。今回は、「プライベートブランド商品の充実で、組織の活性化を図りたい」「若手職員のアイデアで今までにない商品を開発し、新規顧客の開拓につなげたい」という思いで企画。JA職員の次世代リーダー育成研修「次世代プロジェクト」に参加した若手職員、同社の職員が協力し、この1年間かけて商品開発を進めてきた。
次世代プロジェクト職員企画の「かぼすぽん酢鰹風味」は、浅漬けの素早漬け一番味「かつお風味」の原料の一部を使用して開発。だしの風味と「国産カボス果汁」の酸味をブレンドし、さわやかでコクのあるぽん酢に仕上げた。「和風ガーリックドレッシング」は、セルリー本来の旨味がニンニクとマッチし、風味豊かなおいしさが詰まったドレッシングだ。
同社職員企画の「諏訪農工連おらがつゆ」はそば、麺類に合わせた秘伝風味で、煮物等にも幅広く使える。「信州諏訪産つきあかりオリジナルパックご飯」は、消費者によるパックご飯の需要高まりから開発した。「つきあかり」は早生で良食味、多収が見込めるとして、JAが管内800メートル以下地域で栽培推奨している品目。災害備蓄品としても役立つ商品で、お土産としてなどの販売戦略も見据える。
この日は、担当職員が商品の概要を説明後、参加者で試食。ぽん酢とドレッシングは野菜や肉、つゆはそばにつけて食べた。パックご飯は、コメの硬さも検討した。
試食した職員からは「ぽん酢にはカボス果汁の風味をもっと足してみたらどうか」「販売の際は商品の隣に食べ方のレシピを置いてほしい」などの要望があった。
同社総務企画課の中島博光係長は「職員・取引先担当者など、多くの方の協力とアドバイスのおかげで商品開発ができている。『おいしい』と思える商品作りに引き続きこだわりたい」と話した。
小平淳組合長は「全商品おいしく、職員の熱心さがよく伝わった。多くの消費者に受け入れられ、手に取っていただければうれしい」と話した。

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