5月発売予定「洋風折」の商品改良へ フラワーアレンジメント教室参加者が試食・アンケートに回答

JA信州諏訪
参加者に配布した開発中の「洋風折」を紹介する中山課長
参加者に配布した開発中の「洋風折」を紹介する中山課長

JA信州諏訪の生活関連子会社「株式会社あぐりライフ信州諏訪」は2月17日、諏訪市の虹のホール諏訪湖で開いたフラワーアレンジメント教室の参加者19人に、同社が現在開発中の「洋風折」を配布した。地域住民の意見を取り入れた新商品をつくる初の試みだ。参加者は持ち帰って試食し、備え付けのアンケート用紙に価格や味、改善してほしい点などを記入し、同社に郵送。同社はアンケート結果をもとに改良し、5月の発売開始をめざす。
同社では、2023年度から「虹のホールを知り、日頃から利用してもらうことで、葬祭や会合の際に選んでいただける施設にしたい」と、葬祭を行わない友引の日にイベントを行っている。今回が2回目で、前回好評だったフラワーアレンジメント教室を計画した。
「洋風折」の発売を控え、同社催事課の中山澄男課長が「多くの人が食べたいと思う商品づくりのためこの機会をチャンスと思い、参加者の皆さんに試食してもらい、意見・要望を伺いたい」と発案。当日のサプライズとして参加者には事前告知は行わず、同社で準備を進めてきた。
これまでの仕出し料理は和食のみで、商品のバリエーションに課題があった。同社すわこ仕出しセンターに洋食の調理が得意な職員がいることから「洋食折」を開発。さまざまな場面で幅広い世代からの需要を取り込みたい考えだ。「カニクリームコロッケ」「バターライスローストビーフ添え」「チキンマリネのサラダ」など10種類以上の料理を詰めた。
この日、参加者はまず「春」がテーマのフラワーアレンジメントを楽しんだ。講師は松本市の長野エーコープサプライ松本フラワーセンター職員の赤坂教子さんが務めた。ガーベラやスイートピー、ラナンキュラスなど6品目をオアシスに生け、45分ほどで思い思いのアレンジメントができあがった。
その後、中山課長が同社で現在、「洋風折」を開発していることを説明。参加者に試食・アンケート調査の協力を依頼し、折の入った包みを1人1個ずつ手渡した。
アンケートは「洋風折の総評、向いている年代」「好きまたは苦手な食材、メニュー」「容器に関する意見」など10項目。参加者の回答には「どのメニューもおいしく、若者も喜びそう」「ローストビーフとバターライスは分けてほしい」「パスタを入れてほしい」「容器が豪華で料理が引き立ってよかった」などがあった。
中山課長は「これまで職員のみで商品開発を進めてきたが、地域の皆さんの意見をお聴きすることで新たな発見や改善点が見つかり、とても意義のある取組みができている。アンケートをもとに改良を進め、自信を持って販売できる商品に仕上げたい」と話している。

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