相続・遺言セミナー開催 円滑な相続を考えるきっかけに

JAあづみ
相続や遺言について解説する宮川講師(右)
相続や遺言について解説する宮川講師(右)

JAあづみ金融共済事業部は15日、安曇野市豊科の豊科公民館で「相続・遺言セミナー」を無料開催した。高齢化するJA利用者に対し、相続に係る税制度の変更点などを伝え、万一の時の遺産相続を円滑に進めてもらうことを目的に、2014年から始めて10年の節目を迎えた。組合員や地域住民ら約40人が参加した。
長野県JAバンクFP一級技能士の宮川ルリ子さんが「円滑な相続の実現のために~遺言を活用した相続~」と題して講演を行った。相続人の順位や遺留分など相続の基本と、相続税や改正相続法のポイント、遺言の概要などを説明。宮川さんは「分割協議をすることなく円滑に財産を継承させたい場合や子どもがいない場合などは、遺言を作成しておくと相続人同士のトラブルは少なくなる」と呼び掛け、遺言書作成の必要性をアドバイスした。参加者全員にJAバンクのエンディングノート「いまから帳」を配布した。同JAでは希望者に対して個別の相談も受けながら、利用者と伴走支援する。
金融共済事業部貯金課の三澤幸永課長は「同セミナーを始め、各種相談会など組合員や利用者の役立つ情報が提供できるようJAグループの強みを生かした企画を考え、開催していきたい」と話した。

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