上田市地域おこし協力隊員、活動報告

JA信州うえだ
活動報告をする田代さん
活動報告をする田代さん

JA信州うえだの子会社信州うえだファームで2年間研修をした田代渓太郎さん(40)は、上田市の地域おこし協力隊員として活動しスマート農業の実証試験などに取り組んでいる。
今回2年間の任期を満了することから活動報告を上田市役所で行った。
田代さんは栃木県下野市出身。半導体生産ラインの工業技術者と中学・高校で講師を務めた経歴がある。令和4年4月上田市地域おこし協力隊に着任し新規就農者増を目指す上田市やJA信州うえだ、上田農業農村支援センターなどが関わり2年間の就農研修を同ファームで行った。田代さんはこのプログラムからの初の就農者となった。
研修では、上田市での就農・定住に向け信州うえだファームから農作物の栽培技術の習得・農協出荷・直売所などの販路指導を受けた。上田市からは認定新規就農者になるための手続支援・就農支援制度の紹介・申請サポートを受けた。
上田農業農村支援センターやJA信州うえだから、営農講習会・就農セミナー・営農計画や資金計画指導を受けた。
特に、スマート農業の実証試験では、上田市のスマートシティ化推進計画に基づくAIやIOTを利活用した生産性向上と産業振興(農業)を目的に活動を行った。具体的には、JA信州うえだの重点品目であるキュウリを対象にIOTセンサーにより農場の環境データを収集し、データに基づく栽培管理を行い、生産性改善につなげる取り組みを行った。また、スマートグラスを活用した遠隔営農相談の実践。さらには、AIを活用した農産物選果スキルの習得等実証を行った。
田代さんは「就農と定住をゴールとしてロードマップを作成した。今後は、今まで学び出会った縁や知識を礎にして地域に貢献していきたい。当地は夏秋野菜に関しては抜群の気候。キュウリやアスパラガス栽培で産地力向上やスマート農業・環境制御法の実践モデルになりたい」と意気込みを話した。

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