きゅうり新規栽培者が情報交換 仲間づくりで定着支援

JAみなみ信州
グループワーク形式で行った情報交換
グループワーク形式で行った情報交換

長野県南信州地域振興局南信州農業農村支援センターは1月11日、飯田市鼎のJAみなみ信州本所会議室で令和5年度南信州きゅうり新規栽培者情報交換会を開いた。長野県野菜花き試験場「おでかけ(出張)農業試験場」も兼ねての開催で、飯田下伊那管内できゅうり栽培を開始しておおむね5年以内の農業者12人と南信州担い手就農研修制度の研修生12人、同JA職員、県職員、県野菜花き試験場職員、同センター職員ら33人が参加した。新規栽培者が栽培上の課題や経営について情報交換する仲間づくりの場として毎年開催しており今年で3年目。南信州主力品目のきゅうり栽培では新規栽培者が増える一方で基本技術の習得や農業への定着、経営の安定のため就農初期での仲間づくりが重要だとして同会を開催している。この日は今年度の作柄について全体で振り返りを行い、販売情勢や生産向上のため栽培技術や病害虫防除、作業効率化に向けた提案なども行われた。
同会での情報交換は同JA職員らが進行しながら4~5人のグループワーク形式で今年度の栽培を振り返りと課題や悩みなどを発表し、グループごとまとめたものを全体で共有した。作業スケジュールや病害虫対策など具体的な意見が出され、「就農1年目で想定外のことが起こり対応に苦慮した」とする参加者がいる一方で「年数が増えるにつれて作業にも慣れ、自分で考えた対策が収量に繋がるようになってきた」など前向きな意見が出る場面もみられた。
参加した滝沢桜さん(21)は「皆同じような悩みを持ちそれぞれ工夫しながら頑張っていることがわかった。先輩からアドバイスをもらい自分に合った選果方法をみつけることができた。今シーズン試すのが楽しみ」と話した。

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