主力品目の白ネギ播種作業 丈夫な苗の供給を

JA上伊那
チェーンポットに種をまく作業員
チェーンポットに種をまく作業員

JA上伊那管内で白ネギの播種作業が本格化している。白ネギはJAの主力品目の一つで、出荷する野菜の中で最も販売高が大きい品目。県内でも有数の産地となっていて播種作業は4月まで続く予定だ。JAでは2024年度、作付面積70ヘクタール、販売高約6億3000万円を目指す。
JA管内では生産者が個人で播種や育苗するほか、共同育苗として播種や育苗作業を委託している。
2月2日、伊那市美篶地区の播種・育苗を担う、同市の株式会社ホープAEでは6人が作業。種が出ないよう覆土の厚さに気をつけながら、手作業で専用のチェーンポット380枚へ種をまいた。同社では4月上旬までに、約2000枚を播種する。
播種後は7度以下にならないように温度管理している育苗ハウスに並べ、約2カ月かけて育苗。場所によって水分量に差が出ないよう、機械を使って均一に潅水作業を行っている。状態を確認しながら丁寧に育てられた苗は、3月中旬から5月下旬ごろまでに管内の生産者へと受け渡される。
同社の堀内利男会長(77)は「苗8割というように、育苗までがとても大事な作業。丈夫な苗に育て、優良な苗を生産者に届けたい」と話した。

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