アスパラガス共進会で農林水産大臣賞を受賞 地域の支えがあってこそ

JA上伊那
農林水産大臣賞を受賞した金井さん(左から2番目)
農林水産大臣賞を受賞した金井さん(左から2番目)

伊那市西箕輪の農家、金井健二さん(63)が長野県野菜品質向上共進会において最高位の農林水産大臣賞を受賞した。1月29日、同市のJA上伊那本所を訪れ西村篝組合長と下島芳幸専務に受賞の喜びを報告した。
野菜品質向上共進会は長野県で生産振興を図る必要のある品目について、生産の安定と品質の向上を目的に開催。2023年度は「アスパラガス」を対象品目とした。
金井さんはアスパラガス(ハウス面積33アール)や白ネギを栽培する農家。少人数で33アールを管理できるようハウスのサイドフィルムの巻き上げ機を導入し、労力の軽減や換気による病害虫防除を図っている。また、ハウス間を2.4メートルと広くとることで、収量・品質向上のほか、防除時のスピードスプレイヤーや堆肥散布機、軽トラックが容易に乗り入れることができ、各種作業の機械化・省力化を図っている。
今回は出品された農家の中で最も高い単収であり、模範的とも言える適正な栽培管理であることや管理作業における省力化の工夫が随所に見られること、労働力確保が一層困難となる中で今後のアスパラガス栽培に求められる労働生産性の向上を見据えた栽培改善が行われていることが高く評価された。
受賞に対して金井さんは「歴代の指導員や諸先輩方といった地域の支えがあってこそ。とても感謝している」と喜びを報告した。
西村組合長は「アスパラガスはJAでも力を入れている主力品目。ぜひモデルとなってともに指導いただきたい」と話した。それに対し金井さんも「これまでの恩返しも含めて協力できるところは協力していきたい」と答えた。

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