伝統の牧大根漬け 出荷の準備進む

JAあづみ
袋詰めをするプロジェクトメンバーたち
袋詰めをするプロジェクトメンバーたち

JAあづみ女性部西穂高支部の「牧大根プロジェクト(=降籏房子代表)」が作る牧大根の漬物「安曇野うんめえ漬け」の主力「ぬか漬け」の販売が2月8日から、安曇野市豊科のJA農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」や同市穂高の穂高農産物直売所、同市堀金のファミリーマートJAあづみ烏川店で始まる。リピーター(再来訪者)も多く好評で、2023年は1カ月で完売するほどの人気商品だ。
2月6日には「安曇野うんめえ漬け」の出荷作業を同JA西穂高ふれあいセンターの加工所で行った。同プロジェクトのメンバー11人が牧大根を容器の中から取り出してビニール袋に詰めた。作業は2月20日旬まで続き、ぬか漬け(1袋=250グラム、税込480円)は3000袋の出荷を予定している。売り切れ次第終了。
同プロジェクトは、23アールの畑で栽培し、23年11月中旬に収穫したものを約2カ月間漬け込んだ。定番の「ぬか漬け」は地元産の米ぬかとメンバーの家で取れたナスの葉や柿の皮などと一緒に漬け込む昔ながらの手法で、牧大根ならではのパリパリとした歯応えと甘みが特徴。
牧大根は「信州の伝統野菜」として県から認定を受けており、同市穂高牧地区で栽培されることからその名が付いた。近年、家で漬物を作る家庭が減る一方で、生産者の高齢化が進んでいることから、地域の伝統の味を守り、伝承していこうと2007年11月から始まり、種まきから収穫、加工、販売を一貫して行ってきた。
メンバーの熊井悦子さんは「味が良く染み込んで美味しい。他にないパリパリとした食感をファンの方々はもちろん、若い世代のみなさんにも楽しんでもらえたら嬉しい」と話していた。

MENU