信州諏訪里山の恵 有賀の黒もじ茶 自生するクロモジの有効活用 地元の名物に

JA信州諏訪
「信州諏訪里山の恵 有賀の黒もじ茶」
「信州諏訪里山の恵 有賀の黒もじ茶」

諏訪市の有賀林野株式会社は、クロモジを原料とした自社製品「信州諏訪里山の恵 有賀の黒もじ茶」を販売している。2023年製造分はパッケージなどをリニューアルし、「これまでで一番おいしく仕上がった」と胸を張る。地元土産物店や、東京都中央区の「銀座NAGANO」などに並び、多くの人に味わってもらいたい考えだ。
同社が管理する山林(約450ヘクタール)に自生するクロモジの有効活用を目的に、2020年から毎年販売している。
2023年、作業や販売が順調に進んでいることから商品をリニューアル。県外の販売、も意識し、商品名に「信州諏訪里山の恵」を追加した。ラベルのデザインは同市の諏訪清陵高校書道部に依頼。信州諏訪産の商品であることを大きくアピールしている。また、1.5グラムの三角ひも付きティーバック10袋入りに変更。これまでの3グラムのティーバック5個入りよりも気軽に利用でき人気だ。
同年5月上旬の新緑の頃、同社10人で半日かけて作業。若枝を中心に葉がついた状態で約40キロ摘み取り、静岡県のお茶加工業者に送付。10月に商品計920袋が完成した。すっきりとした飲み心地、ハーブティーのような森の香りが特徴で、ターゲットは若い女性という。「銀座NAGANO」での販売は2023年製造分から初めて行っている。
小泉吉彦社長(67)は「若枝中心の摘み取りが功を奏したのか、とても香りがよく、味もこれまでで一番おいしい。愛飲している人の声も届いている」と笑顔を見せる。また、「諏訪の里山の恵みを味わってほしい。豊田地区の新しい名物になればうれしい」と期待を寄せている。
実際に試飲した茅野市の両角藍さん(30)は「香りがよくて飲みやすく、上品な味だった。次は購入してまた飲んでみたい」と語った。

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