JA上伊那は1月24日、伊那市の同JA本所で令和6年JA上伊那農業振興大会を開いた。同JAの生産部会の代表者やJA役職員など70人が出席。各部会のスローガンをステージに掲げ、令和6年度の取り組み事項や販売方針を確認したほか、豊作を祈願してだるまの目入れや手締めを行った。
重点目標は各部会を代表してJA職員が説明。同JAで1番の主力品目である米を栽培する米穀部会は「安全安心・高品質の米作り 日本一の産地を」とスローガンを掲げた。令和5年産は高温・干ばつにより全国的に品質に影響が出た中、上伊那は1等米比率98%を維持。昨年の秋には取引先より品質に関して高評価をもらい、さらなる取引拡大の声を受けたことから、次年度以降も高品質を維持するため、適期の指導や高温、カメムシ対策など「1粒から発信できる産地、上伊那」を目指すと説明した。
また、畜産部会は「和牛素牛県内出荷頭数1位!」、野菜部会は長期的なスローガンとして「アスパラガス販売金額10億円!」、きのこ部会は「異物混入ゼロ 安全安心・高品質なキノコ生産」、花き部会は「花き販売金額20億円!アルストロメリア・トルコギキョウ日本一!」、果樹部会は「果樹販売金額18億円!継続的な果樹産地への再建」とし、令和6年度に取り組むべきことなどを説明した。
説明を聴きJAの西村篝組合長は「果樹部会ではリンゴの若手生産者を中心に日本一の産地にと、強い意志を感じている。JAとしても各部会のスローガンに向かって精一杯取り組んでいく」と話した。