令和5年度JA上伊那野菜部会販売出荷反省会 今年度の販売・出荷を振り返る

JA上伊那
賞状を受け取る品目表彰者
賞状を受け取る品目表彰者

JA上伊那野菜部会は1月22日、伊那市の同JA本所で令和5年度JA上伊那野菜部会販売出荷反省会を開いた。同部会の大槻金吾部会長を始めとした部会員151人や市場担当者、JA役職員など181人が出席。品目表彰授与式や生産販売報告、講習会を行い、今年度の販売・出荷を振り返るとともに来年度以降の方針等を確認した。
品目表彰ではアスパラガスとジュース用トマトの生産者に対し、反収や出荷量を評価した。
今年度の生産については4月から5月の低温傾向により、アスパラガスの萌芽が遅れ、4月下旬~5月上旬の出荷量が減少したこと。6月2日の集中豪雨により、水田転換畑を中心に湛水による根腐れや軟腐病、果菜類についてもつる枯れ病や炭疽病が多発。夏の高温による白ネギの細物傾向など、栽培管理に苦労した年となった。販売に関しては春先のアスパラガスは高値でスタート。他品目も同様の値動きをみせた。夏場は全国的な不作状況の中、高値が続き品目によっては予想を上回る単価となった。
講習会では「気象変動に対応した栽培技術と事例について」と題してJA全農長野の職員が講義した。
また、JA上伊那よりアスパラガス生産拡大方針について説明。県の生産量3分の1を占める管内においても面積の減少や株の老齢化により生産力が減少している一方で、上伊那に対する市場の期待が大きいことから生産拡大と共選化による所得の向上を目的として集中的な生産振興を実施する。
大槻部会長は「夏の高温には多くの部会員が苦労したと思うが、皆さんの努力によって12月末の販売高は前年を上回っている。令和6年度も実り多き年になるよう、栽培を振り返り次につなげてほしい」とあいさつした。

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