「いちだがきってなあに?」 紙芝居で園児ら学ぶ

JAみなみ信州
真剣に紙芝居を見る園児ら
真剣に紙芝居を見る園児ら

市田柿活性化推進協議会は16日、地域の子ども達に幼い頃から市田柿に親しみを持ってもらいたいと作成した紙芝居「いちだがきってなあに?」を鼎あかり保育園(飯田市鼎)の年長園児37人に読み聞かせた。JAみなみ信州の職員3人が同園を訪れ個包装の市田柿を一人ひとりに配り、児童との交流を楽しみながら地域特産の市田柿を身近に感じてもらう取り組みを行った。
同協議会では2021年に食育事業の一環で作成した保育園児向けパンフレット「いちだがきってなあに?」をもとに、より詳しく市田柿の生産工程がわかる紙芝居を制作。紙芝居には市田柿のことを知りたい「柿王子いちた」が登場し、シンプルなイラストの中で季節の移り変わりとともに市田柿について学んでいく。園児らは紙芝居をじっと見つめ手元の市田柿と見比べながら真剣に物語を聞いていた。同園では干し柿つくりを行い味わっていることもあり、園児らにとって市田柿が身近な存在となっている。苦手だという園児も市田柿を頬張り「おいしい」と笑顔を見せた。
同園の福岡恵子園長は「今日食べた市田柿の味が子どもたちの心に残り、ふるさとの味となったらすてきだと思う。JAや地域の皆さんのおかげでそんな貴重な経験ができている」と感謝した。
同JA営農部果実柿課の米山直樹係長は「幼い頃から市田柿を食べる習慣があれば大人になっても市田柿を食べてもらえると思う。市田柿のイメージを変えるような新しい食べ方の提案も含めて、今後も若年層の消費拡大の取り組みを進めていきたい」と話した。
同協議会は市田柿販売開始100周年記念事業の実行委員会として2020年から3年間記念事業に取り組み、その後も食育事業を継続しており若年層に向けたさらなる市田柿の消費拡大を図っている。今後1月中に全部で希望のあった20箇所の保育所等で活動を行っていく。

MENU