JA松本ハイランドの農産物直売所ファーマーズガーデン各店と畑の彩り館きろろ、新鮮市場ききょうの直売部会の6部会は、それぞれ1月18日から23日までの間に管内6会場で直売所生産者を対象とした冬期栽培講習会を開いた。この研修会は、農繁期に向けて栽培技術の向上と安心・安全な農産物の生産を目的に毎年開催しているものだ。
18日に同JA中山寿支所ふれあい館で行った講習会には、部会員ら24人が参加した。講習会では、同JA指導員が講師を務め、栽培管理日誌の記帳のポイントや間違えやすい事項について実例を挙げながら説明したほか、「土作りについて」というテーマで講習を行った。定期的な土壌診断を実施し、土壌の栄養状態を把握することや肥料や農薬の適切な使用のほか、緑肥をすき込むことで強い土壌づくりとあわせて省力化に向けた取り組みを行うことなどを呼びかけた。参加した生産者はメモを取りながら、農薬の使用方法について積極的に質問をするなど熱心に受講していた。
ファーマーズガーデンうちだ直売部会の中島厚部会長は「昨年までコロナ禍で苦労しながらの運営だったが、一段落したこともあり、たくさんのみなさんに参加いただくことができた。近年は高温干ばつなど悩ましいこともありますが、この栽培講習会を通じてよりよい出荷に繋げてもらえればうれしい」と話した。