JAあづみ女性部の穂高地域4支部は1月中旬、安曇野市穂高の有明出張所で「ワークショップ2030SDGs」を行った。支部員やJA職員ら約40人が参加。カードゲームを通じて国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」について学び、地域の未来を考えるきっかけになった。
ゲームは、「住み続けられるまちづくりを」などSDGsの17の目標を達成するため、現在から2030年までの道のりを疑似体験するもの。
参加者は8チームに分かれ、それぞれチームの価値観にあった目標の達成に向け、与えられた「お金」と「時間」の中でプロジェクトを実行。プロジェクトによって世界の状況を示す「経済」「環境」「社会」が刻々と変化し、「個々の活動が世界にどのような影響をもたらすか」が可視化される。目覚しい経済発展が見られる一方で環境破壊が進行しているなどの状況下では、改善が望めるプロジェクトを進行するため、他の参加者と協議しカードを交換する姿も見られた。ゲーム終了後には、体験を振り返り、地域の現状と今後の活動を考える時間も設けた。
参加した支部員は「苦手意識のあったSDGsについて楽しく学べた。利己的なことだけでなく、周りに目を向けた行動・活動の必要性を感じた」と述べた。
栗原裕出張所長は「価値観や意見の違いを楽しみながらSDGsについて学び、身近なことからはじめていただくいい機会になった」と話した。