全国の干し柿が集結 初のコラボイベントで特産品をPR

JAみなみ信州
市田柿とあんぽ柿を試食する来店客(東京都渋谷区で)
市田柿とあんぽ柿を試食する来店客(東京都渋谷区で)

JAみなみ信州は9日から12日の4日間、東京都渋谷区のJA東京アグリパークで行なわれた「全国干し柿フェア」に参加し、11・12日の2日間はともにGI登録しブランド化に努めているJAみなみ信州の「市田柿」とJAふくしま未来の「伊達のあんぽ柿」の初めてのコラボイベントを行った。両JAの役職員が法被を着て客を呼び込み、セレモニーと食べ比べ試食会を行い、特産の干し柿をPRしフェアを盛り上げた。
同フェアには「市田柿」「伊達のあんぽ柿」のほか山形県、新潟県、富山県、山梨県、和歌山県から7種の干し柿が集結した。ぞれぞれの商品が並んだほか、市田柿と伊達のあんぽ柿の食べ比べセットもお得に販売。干し柿を使った特製弁当や生ハムとクリームチーズ巻きも用意し、新しい食べ方の提案も行い来場者を楽しませた。また南信州の産地をPRしながら就農相談のブースも設けた。
セレモニーは両JA役職員、GI協議会、全農長野、全農福島が開催し、農林水産省、アグリ創研、市場関係者らも招き盛大に開催した。JAふくしま未来の数又清市組合長は「それぞれの干し柿の特性を生かしさらに発展できるよう協力していきたい」と話し、JAみなみ信州の岡田喜昭営農部長は「JAふくしま未来との協力やGIの活用で発展を加速していきたい」と話し、今後も交流を深め消費拡大・産地振興に努めていくことを確認した。
来場した安田瑞姫さん(30)は試食して気に入ったと市田柿を購入。「干し柿はどちらかというと苦手だったが、試食でチーズと一緒に食べたらおいしかった。干し柿のイメージが変わった」と話した。
両JAは、2016年に「市田柿」をGI登録したJAみなみ信州がJAふくしま未来の「伊達のあんぽ柿」GI登録に協力したことなどから昨年4月、包括連携協定を結び交流してきた。今回は協定締結後初のコラボイベントとなった。

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