原村地区親元就農者・若手農業者懇談会 若手農業者がJAに声を届ける機会として初開催

JA信州諏訪
若手農家とJA職員が顔を合わせ、懇談を行った
若手農家とJA職員が顔を合わせ、懇談を行った

JA信州諏訪原村営農センターは1月16日、富士見町のJA会館ふじみで「原村地区親元就農者・若手農業者懇談会」を初めて開いた。若手農業者、オブザーバーといして招いたベテラン農家、JA職員28人が出席し、若手農業者から日頃抱えている悩みや要望を聴き取り、JAの見解、今後の展望を伝えた。地域農業の更なる発展に向け、意思統一を図った。
昨年6月の原村集荷所開きの際、「親元就農者や若手農業者がJAに声を届ける機会が欲しい」との意見を受け実現。
この日集まった若手農業者は親元就農者11人、親から農業を受け継いだ農業者5人、自ら農業を始めた就農1人で、セルリーやブロッコリーなどの野菜、トルコギキョウやアルストロメリア、スターチスなどの花きを同村で栽培している。
野菜農家からは農産物の新たな販路検討、セルリー定植機の実用試験を求める要望があった。花き農家は今年度、トルコギキョウがフザリウムへの発生で一部不作となったことへの対応を求めた。JAはフザリウムへの抵抗性品種を栽培する提案や他品目と輪作を行い所得を確保する提案を行った。また、管内産農産物のPRに向け、JA独自宣伝事業の強化を求める声もあった。JA職員は1つひとつの意見・要望への見解を示し、早急に改善にしていくことや、前向きに検討を進めていくことなどを伝えた。
セルリー農家の篠原(しのはら)健二(けんじ)さん(41)は「結婚を機に、妻の実家でセルリー農家として働いている。これまで同年代・同業者と接してこなかったので、機会を作ってもらいありがたい。まずは皆と仲良くなり、いろんな相談ができればと思う」と話した。
オブザーバーを務めた原村野菜部会の百瀬(ももせ)勝彦(かつひこ)部会長「目からうろこの意見もあり、参考になった。今後、部会でも検討していきたいと思う」と前向きに語った。花き専門委員会原村支部の中村(なかむら)清一郎(せいいちろう)支部長は「JAとの接点があまりなかった若手農家も、今日を機にJA職員の顔を覚えて相談・意見をしてほしい。良い方向に経営が向かい、活躍してもらえることを祈っている」と期待を寄せた。

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