小正月の伝統まゆ玉飾りづくり 昔を懐かしんで

JA上伊那
まゆ玉をつくる助け合いの会のメンバー
まゆ玉をつくる助け合いの会のメンバー

JA上伊那生活部会員がつくる伊南地区助け合いの会は1月11日、まゆ玉を作り中川村のJA中川支所に飾った。同会のまゆ玉づくりは、地域の養蚕の歴史と伝統文化を継承しながら仲間同士の交流を深めることが目的。15年以上続く毎年恒例の行事だ。まゆ玉飾りは15日まで支所に飾られ、来所者を楽しませた。
まゆ玉飾りは養蚕が盛んだった上伊那地域で、蚕の成長や農産物の豊作を願って行われてきた小正月の伝統行事のひとつ。練った米粉で繭の形を作り、ソヨゴなどの枝に挿して枝を垂らすことで実りを表現している。
この日は、中川地区の助け合いの会のメンバー3人と支所の職員が参加。白や食紅で色づけした赤、緑の生地を丁寧に丸めて形を作り、支所の入口に用意したソヨゴへバランスを見ながら飾り付けた。
また同日、コロナ禍前まで一緒にまゆ玉飾りを作っていた飯島町のデイサービスなごみの家へ、メンバーが作ったまゆ玉の生地やソヨゴが届けられ、それぞれで伝統行事を楽しんだ。
同会のメンバーは「今では各家庭で作らなくなったが、養蚕をしていた子どもの頃を思い出す。みんなと集まって話す機会にもなり、楽しく作ることができた」と話した。

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