今年も「匠の頂®」誕生 市田柿品質コンクール

JAみなみ信州
1点ずつじっくりと審査する審査員
1点ずつじっくりと審査する審査員

JAみなみ信州と同JA柿部会は19日、部会全体の市田柿の生産技術の底上げを目的に行う「第3回市田柿品質コンクール」の審査会を行った。170gトレーの部17点、700g化粧箱の部11点、バラの部20点の出品があり、今年度は3部門合わせて最優秀賞1点、優秀賞4点を選出した。同コンクールは、目指す市田柿を見える形で共有し、部会と指導・販売が一体となって品質向上につなげようと今回3年目の取り組み。
原田健夫部会長は「生産者は日々高品質な市田柿生産を目指し、誇りを持って生産に励んでいる。1,800人もの生産者の栽培技術を揃え向上させることは容易ではないが、コンクールに挑戦する生産者も増え、部会全体の品質向上につながっている」と話した。
審査会では南信農業試験場、南信州農業農村支援センター、JA全農長野、県農政部農業技術課、県農村工業研究所の職員が粉、色、形状、果肉、食味、包装技術などの項目を一つひとつ評価した。
審査員長を務めた南信農業試験場の山田和義場長は「難しい気象条件の中でも優劣つけがたい高品質な市田柿が出品され審査に苦労した。コンクールが技術レべル向上、市田柿の高位平準化に大きな役割を果している。今後も市田柿の世界レベルでのブランド確立に期待したい」と評価した。
同コンクール受賞者は次年度から5年間「市田柿最高品質 匠の頂®」として特殊荷造りで出荷できる。今年度はこれまでの受賞者8人の生産者によって「匠の頂」の出荷が行われており、高品質な商品・技術に付加価値をつけた販売を行っている。今後ブランド化により力を入れ、販売先から求められる商品として確立していくとしている。

MENU