来シーズンに向けての作業がスタート 「梨」剪定技術を学ぶ

JAみなみ信州
熱心に説明を聞く生産者
熱心に説明を聞く生産者

JAみなみ信州は各地域で果樹の剪定指導会を行っている。来シーズンの収量や品質に大きく影響する大事な作業とあって生産者の関心も高く多くの生産者が参加し剪定技術や考え方を学ぶ機会となっている。21日、同JA松川支所では松川町の生産者の圃場で梨の剪定指導会を行い、生産者11人が参加した。県が行う南信州日本なし産地再生プロジェクトの取り組みもあり、梨の一大産地を目指し地域一丸となって産地振興に取り組んでいる。
この日は同JA営農部果実柿課の片桐俊太郎技術員が今シーズンを振り返りながら「南水」の樹で実際に作業し、樹勢のコントロールや枝の若返り・更新、天候不順の中でも収量を確保できるような剪定の工夫やポイントについて説明した。生産者は手元を覗き込み質問を交えながら熱心に説明を聞いた。
参加した米山敏章さん(58)は「剪定は来年の結実を左右する大事な作業。より良いものをつくれるように毎年勉強に来ている。新しい情報を得ることもできるし、仲間との情報交換もできる大切な機会」と話した。この日は片桐技術員が電動ノコギリも実演。生産者も手に取り体験した。
片桐技術員は「来シーズンに向けた作業がスタートした。梨生産は近年販売価格も安定しており、若い世代からも注目が高く勢いがある。良いものをつくりたいという生産者の熱意に応えられるよう的確な指導や提案に努めていく」と話した。

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