果樹生産振興へ 将来を見据えて果樹苗木の引き渡し

JAみなみ信州
トラックに苗木を積み込む生産者とJA職員
トラックに苗木を積み込む生産者とJA職員

JAみなみ信州は12月中旬、昨年注文を取りまとめた果樹苗木の引き渡しを各地区で行った。果樹苗木は全国的に天候不順や需要増加などにより不足傾向が続いていることから、同JAでは2021年度より苗木業者などと連携をとりながら部会員を対象に事前予約のとりまとめを行い、翌年に引き渡すことで数量確保に取り組んでいる。生産者は将来を見据えて注文し樹を植え育てていく。
今年度分から同JAでは新たに梅も加え、桃・梨・りんご(フェザー苗)・柿・梅・ぶどうの6品目が対象で、同JA全体で約9,200本の苗木を各地区で引き渡した。りんごのフェザー苗や桃・梨・柿の苗木は農業生産基盤強化のため次代の営農支援を行う同JAの補助事業「ネクスト・アグリ・プラン」の対象にもなっている。2022年度は7,855本の苗木助成を行い、生産者とJAが一丸となって産地振興に取り組んでいる。梨では新品種「南農ナシ6号」の苗も試験的に配布。南水に次ぐ期待の新品種として振興していく。
苗木を受け取った松川町の細江光佑さん(36)は「これからの農業を計画していく上で、家族と相談して2年越しの注文となった。ここからがスタート。新たな気持ちで植え、大切に育てたい」とりんごのフェザー苗100本を受け取り軽トラックの荷台に積み込んだ。

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