農家の作業軽減・所得向上へ サンふじの集荷対策

JAみなみ信州
もなりんで行ったりんご祭の様子
もなりんで行ったりんご祭の様子

JAみなみ信州りんご部会と同JAは、りんごの主力品種「サンふじ」の出荷規格を幅広く設け、シーズンを通してJAへの出荷を呼び掛けた。農家での仕分け作業軽減や所得向上を目指し、格外品を含めたコンテナでの集荷を行い、12月中旬まで受け入れた。今年度は厳しい天候条件の中、減収が見込まれていたが集荷対策の強化により過去5年で最高の771トンの出荷があった。
同JAでは2019年度から選果方法を一新し、上級品から格外品まですべて同じコンテナに入れた状態での受け入れを行っている。生産者からは「出荷目安を写真で示してくれているのでわかりやすい。選別の手間が省け、かなりの下級品まで受け入れてもらえ、収入になりありがたい」との声が多く、この取り組みをきっかけに同JAへの出荷を増やした生産者も多いと言う。
同JA営農部果実柿課の影原直樹課長補佐は「サンふじは市場からの需要が高い人気の品種。生産者の手取り増加や作業負担軽減を目指した取り組みが定着してきており、多くの出荷をいただいている。幅広い集荷規格を設定しているので、生産者には来年度も多くのりんごを出荷いただきたい」と話した。
同JA直売所もなりんでは格外品を仕入れ、詰め放題イベントを行うなど格外品をイベントや集客の目玉として活用。また同店外では格外品がコンテナに並び人気を集め、県内外から多くの客が訪れている。

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