笠原長子さん 家族で門松づくり 来る年の幸せを祈る

JA信州諏訪
できあがった門松の出来栄えを確認する笠原桂さん(右)と長子さん
できあがった門松の出来栄えを確認する笠原桂さん(右)と長子さん

富士見町の笠原長子さん(69)は12月、自宅で門松づくりを行っている。10年以上続く笠原さん一家の恒例行事で、親族やお世話になっている人に贈るという。来る年の幸せを祈りながら、1基ずつ丹精込めて仕上げている。
同町の公民館で開かれた講習会に参加したことがきっかけで、「立派な門松をもっと作ってみたい」とこの時期、門松づくりが盛んな同町乙事地区の亡き小池栄さんのもとに3、4年間通って技術を習得した。
父・桂さん(95)が中心となって青竹や若松を準備し、知人から藁を譲り受け、自宅にある赤と白の南天を用意。正月飾りなどで華やかに飾り付ける。
門松づくりは笠原さんが担う。まず、青竹の先端がほほ笑んでいるような可愛らしい表情になるよう、節を下の方に入れて斜めに切断し、電動サンダーで整える。次に、青竹を入れた器を藁で囲った後、2重に編み込み、袴をつくる。1日約6時間かけて1基を作りあげる。27日までに7基を仕上げる計画。12月25日は、茅野市にある親戚宅に届けた。
笠原さんは「門松作りは大変ではあるが、完成すると達成感があり、新しい年がやってくることを実感する。届け先に喜んでもらえるのも大変嬉しいので、長く続けていければと思う」と話している。

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