小学生がJA女性部と郷土料理「五平餅」づくり

JAみなみ信州
JA女性部メンバーに教わり五平餅を作る児童ら
JA女性部メンバーに教わり五平餅を作る児童ら

下伊那郡阿智村の阿智第一小学校5年生33人は20日、同校家庭科室でJAみなみ信州女性部阿智支部役員3人とエプロンサポーター3人の指導を受けて郷土食の五平餅づくりを行った。
2021年に初めて同支部と五平餅づくりを行い好評だったことから、今年も同支部が講師に招かれた。この日五平餅に使った米は同校5年生が作り収穫した米。同JA阿智支所営農課が米づくりを支援してきた。
この日6班に分かれた児童は、各班ごと鍋で米を炊き、炊き上がりすりつぶした米を手で串に巻付けて伸ばし、板のようにした「板五平」を作った。炭で素焼きをし、ゴマがたっぷり入った特製の味噌ダレをたっぷり塗りもう一度焼くと香ばしい香りが広がった。児童らは女性部のメンバーのサポートを受けて友だちと協力しながら楽しく調理をした。
作業を終えた佐藤壱哉さん(10)は「ゴマやご飯をつぶす所が難しかったが楽しく調理ができた。家でもつくってみたい」と笑顔で話した。
焼き上がった五平餅は同女性部や米づくりのサポートをした同JA営農部農産課の伊藤昭成技術員と味わい、歌や劇の発表で感謝の気持ちを伝えた。
同校5年生担当の川口純教諭は「地域の皆さまの協力で一年かけて作った米をみんなで調理し味わい、お世話になった皆さんへ感謝を伝えることができ良かった。これからも農や食に興味を持ち、郷土食を誇りに思い育ってほしい」と話した。
同支部の原知冨美支部長は「自分たちで作ったお米を調理し郷土食に触れることは子どもたちにとって良い経験になったと思う。今日の体験を忘れずに故郷の味を継承していってほしい」と話した。

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