畜魂祭 命に感謝を込めて

JA上伊那
畜魂を供養する出席者
畜魂を供養する出席者

JA上伊那とJA畜産部会協議会は12月15日、伊那市のJA本所で畜魂祭を開いた。牛や豚、鶏などへの感謝と、畜産事業の今後の発展を祈願する神事を執り行った。
管内では生産者数は年々減少傾向にあるものの、若手生産者を中心とした増頭により飼育頭数を維持している。JAでは地元の消費者が飲食することで地元の畜産を応援してもらいたいと、JA農産物直売所を中心にイベントやセールなどで販売促進に取り組み、地産地消に努めている。また今年11月、4年ぶりに開催したJA上伊那まつりでも畜産に関するコーナーを用意。上伊那の若手酪農家が企画開発した「酪農家のおもてなし牛乳」を飲んで、牛乳のおいしさをいかにアピールできるかを競うイベントなどを行った。
この日は、西村篝組合長をはじめとするJA役職員、同協議会から酪農部会、肉牛部会、中小家畜部会の部会員、市町村の担当者合わせて43人が出席。神事では各組織の代表者が玉串を捧げ畜魂を供養した。その後、出席者は酪農家のおもてなし牛乳で献杯した。
西村組合長は「農畜産物の命をいただいて、私たちは自分たちの命をつないでいる。全国では頭数が減っている地域もあるが、ぜひ引き続き生産に取り組んで、今後につなげてもらいたい」と話した。

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