農業所得課題 市議らと議論

JA信州うえだ
あいさつをする眞島組合長
あいさつをする眞島組合長

JA信州うえだは12月15日、上田市議会農業政策議員連盟役員との農政懇談会を同JA本所で開いた。市議員6人と同JA常勤役員及び担当部長ら8人が参加。農業を巡る情勢と課題について意見を交わした。
同連盟の半田大介会長は「物価が高騰し資材や施設費など農業経営にも影響があるかと思う。議会に対し忌憚ないご意見を頂きたい」とあいさつした。その後、JAから管内の農業をめぐる情勢と課題について説明。同JAの眞島実組合長は「農家経営の安定と所得補償をしっかりと行えば多様な担い手の育成や荒廃農地対策など多くの課題が解決できる。わが国の食と緑と水を守る理念の下JAを運営していきたい」と、あいさつした。
議員からは、グリーン社会実現に向けた取り組みについて質問がなされたほか、遊休農地問題やJA施設の跡地利用、農産物の高付加価値品目について活発な意見交換がされた。
またJAからは自然災害で被害が発生した場合、補償にかかる国の査定は原状復帰が基本で改良復旧にかかる全額は出ない。このため、高齢の生産農家は継続を諦めてしまう。災害に強い産地に向けた施設化を望むとともに生産活動が継続できる支援を要望した。
以下JAから(1)食料安全保障の強化対策(2)生産資材価格の高騰対策(3)グリーン社会実現対策(4)遊休荒廃農地の解消及び樹園地継承対策(5)自然災害・鳥獣被害対策(6)水田農業対策(7)中山間地域対策について7つの要望を行った。

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