地域農業振興ビジョン策定実践支援委員会 再構築ポイントを学ぶ

JA上伊那
再構築のポイントを話す横澤さん
再構築のポイントを話す横澤さん

JA上伊那は12月11日、地域農業振興ビジョン策定実践支援委員会を伊那市のJA本所で開いた。JA役職員や行政、農家組合の代表ら約100人が出席。ビジョンを再構築するポイントを学び、JAの取り組みについても説明を受けた。
「地域農業振興ビジョン」とは持続可能な農業の実現に向け、集落や地域が抱える問題を解決するための未来設計図。大切な農地や農業を守り次世代へ継承していくための考えをまとめ、2014年度からは毎年、地域の実情を反映した見直しを行っている。
この日は、JA長野中央会営農農政部営農支援センターの横澤秀紀さんが「地域農業振興ビジョン再構築ポイントについて」と題して講演。現在の姿と数年後にありたい姿を比べ長期的な視点に立って検討することや、さまざまな生産者の意見やアイデアを尊重し地域の総意に基づくことなどが大事だと話した。
その後、JA職員が重点品目であるアスパラガスの今後の推進体制について説明。生産拡大や次世代生産者に対する支援体制を整えることで、10年後までに現在の約3倍である販売高10億円を目指すとした。
JAの白鳥健一営農経済担当常務は「ビジョンを作って終わりではなく、実践して変えていくことが大切。JAでは市町村の『地域計画』とリンクさせながら、PDCAサイクルを回して、後継者問題や所得向上について考えていく」と話した。

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