次世代プロジェクト2期生報告検討会 JA全体の活力に繋げる

JA信州諏訪
朝礼のバージョンアップを提案する職員
朝礼のバージョンアップを提案する職員

JA信州諏訪は12月18日、諏訪市の本所で次世代プロジェクト2期生報告検討会を開いた。JA役職員計31人が出席し、職員がJAの未来を見据えてさまざまな提案を行い、役員・管理職が実現に向けて検討・意思決定を行った。朝礼のバージョンアップやJA公式WEBサイトのリニューアルが「即実施」に決定。今後も継続検討を続け、職員の充実感や達成感、JA全体の活力に繋げる考えだ。
この取組みは、持続可能な経営実現のための組織づくり・人づくりを目的に、東京都の株式会社ビジネスコンサルタントの角倉正晃さんを講師に迎えて、2022年度から行っている。
2023年度は7月から、各部署から推薦を受けた中堅職員12人が3人ずつ、4班に分かれてJAを取り巻く課題を挙げ、対策・改善案を考えてきた。この日、班ごとプレゼンテーションを行い、役員・管理職が(1)即実施(2)関係部署と具体化に向けて協議(3)中期的に継続して検討――の意思決定を行った。
「エンゲージメントを高める職場づくり」として、若手職員の離職率の高まりを問題視。別部署の先輩職員が新入職員とペアになり支援する「JAメンター制度」の導入や職員厚生旅行の再開を提案した。また、朝礼には愛組精神や向上心を高める役割があるとして、班員がモデルを披露。朝礼の最後には、全員で親指を立て「みんなで~スイッチオン!」と声を揃えて言い、元気に1日を始める提案を行った。小平淳組合長は「ぜひ楽しい朝礼にしてほしい」と評価し、意思決定は「即実施」と決まった。
また、現在「必要な情報がどこにあるか分かりにくい」との指摘が多いJA公式WEBサイトのリニューアルを提案し、「即実施」に決定した。管理部企画管理課と連携し、採用や営農、店舗に関する情報などにアクセスしやすく、分かりやすいWEBサイトをめざす。
「管内の新品目栽培」として花木類「サマーハイドランジャ」「紅葉ヒペリカム」、果樹「桃」の栽培を提案。「味工房キッチンカー計画」として今年6月に閉店した「JA信州諏訪さざなみ味工房」の敷地内で管内産農産物を使ったB級グルメなどを販売するキッチンカーの導入を提案した。両案は今後継続検討していく。
小平組合長は「テーマによっては検討に時間が必要なものもあるが、JA全体で前を向き、『なんでもやってみよう』という姿勢でいる。今後も応援していくのでどんどん提案してほしい」と呼びかけた。

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