野ネズミ駆除作業 来年の栽培に向け対策

JA上伊那
棒で開けた穴に液体窒素を流し込む様子
棒で開けた穴に液体窒素を流し込む様子

上伊那の北部地区(南箕輪村・伊那市・辰野町・箕輪町)の果樹農家でつくる土づくり組合は12月11日と12日の2日間、野ネズミの駆除作業を行った。土づくり組合の組合員やJA上伊那の職員17人が申し込みのあった園地を訪れ、液体窒素を使った駆除作業を行った。
野ネズミの被害は毎年確認されており、地中で根を食害し樹勢低下や最悪の場合、樹が枯れてしまうという被害が出る。そのため、来年の栽培への対策として毎年、収穫が終わったこの時期に募集をかけて作業している。
組合員やJA職員は2日間で17戸の園地を作業。樹周辺の土を棒で刺し、野ネズミが通ったと思われるやわらかい場所へは液体窒素を流し込んだ。液体窒素を流し込むことで潜む野ネズミを窒息状態にできるほか、地中から気化した液体窒素が出てくる場所や範囲で、実際の巣の有無や広さなどを特定した。
土づくり組合の有賀一治組合長は「この駆除作業は毎年一定の効果を見せ、好評を得ている。今年の傾向や生産者との交流を含め、来年の栽培の支えとなれば」と話した。

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