小玉スイカ栽培講習会 積極的な作付けを呼びかけ

JA信州諏訪
小玉スイカの栽培管理方法を説明し、積極的な作付けを呼びかけた講習会
小玉スイカの栽培管理方法を説明し、積極的な作付けを呼びかけた講習会

JA信州諏訪営農部は12月12日・13日、管内のJA施設4会場で小玉スイカ栽培指導会を開いた。栽培を検討する計23人が参加。JAの推奨栽培品目として小玉スイカの品種「ピノガール」をPRし、栽培方法や注意点を説明。2024年の積極的な作付けを呼びかけた。
小玉スイカは夏場の高温化でも栽培可能で、核家族化の増加による需要が見込める品目。JAでは2021年に試験栽培と市場出荷を始め、22年から希望者に栽培を提案している。「ピノガール」は小さい種としゃりしゃりとした食感が特徴だ。
岡谷市の田中線センターでは13日に開催。同部農業振興センターの仲井昇吾主任が2023年度の生産販売経過を振り返り、生産者と作付け面積の増加で、市場・直売ともに販売数量・金額が前年度を大きく上回ったことを報告。栽培期間中は、高温で降雨が少ない傾向による小玉スイカの栽培に適した環境下で、生育が早く、病気の発生は少なかったが、一部作業が遅れ気味のほ場もあった。
8月初旬に収穫する作型の栽培管理を説明。グリーンのマルチやトンネル支柱などの必要資材や目標数量「10アールあたり1000個収穫」を確認。定植から摘芯、整枝作業、つる引き作業、交配、収穫までの各作業のやり方、注意する病害虫の種類や防除方法も紹介した。5月定植分の苗の注文取りまとめも行った。
仲井主任は「小玉スイカは夏場の高温下でも栽培可能でおいしく、市場評価も高いためJAが皆さんにどんどん栽培してもらいたい品目の一つ。ぜひ作付けいただき、将来的には直売・市場出荷も検討してもらいたい」と呼びかけた。
岡谷市の男性(67)は「小玉スイカを来年から初めて栽培する。今日の講習内容ともらった資料を参考にしたい」と話していた。

MENU