地元の特産りんご栽培食育活動 小学生が収穫作業

JAみなみ信州
オリジナルシールを貼ったりんごを収穫する児童(下伊那郡松川町で)
オリジナルシールを貼ったりんごを収穫する児童(下伊那郡松川町で)

下伊那郡松川町の松川中央小学校3年生86人は11月20日、同町の子白農園でりんごの収穫作業を行った。同町は「くだものの里」と呼ばれる果樹栽培が盛んな地域で「この地域で育つ子どもたちに一度は果樹の栽培を体験してほしい」と同農園が園地を提供し同校3年生を対象にりんご栽培を通じた食育活動を行っている。JAみなみ信州も協力し、児童らはこれまで摘果や葉摘み、りんごに模様をつけるシール貼りなどを体験しりんごの成長を観察してきた。
この日児童は同農園の子白渉さんと同JA営農部果実柿課の今井悠哉技術員から作業内容や注意点の説明を受け、前回オリジナルシールを貼ったりんごを探して収穫した。風でシールがはがれてしまったりシールを貼ったりんごが見つからない児童もいたが、皆で協力し一緒に探すなど収穫作業を楽しんだ。一人二個ずつ収穫し、シールは学校へ戻ってからはがすとした。
子白さんは「くだものの里で育つ子どもたちに一度は果樹栽培を体験し知ってもらうことで、地元への興味や理解をより深めてもらいたい。子どもたちの喜ぶ姿を見られるよう活動を続けていきたい」と話した。
今井技術員は「管理から収穫まで一年を通してりんご栽培を経験することで、将来りんご農家になりたいと思ってくれる子がいればうれしい。今後も活動に協力していきたい」と話した。
同校では7月に栽培の様子や感想をまとめた「りんご学習新聞」を初めて作成し、同JA松川支所や同町役場で展示を行った。

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