振興品目の生産維持へ課題・方針を共有

JAグリーン長野
プルーンの生産指標を提案する宮沢部会長
プルーンの生産指標を提案する宮沢部会長

JAグリーン長野特産果樹部会は12月5日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで「生産振興大会」を開いた。生産者とJA役職員40人が出席。2023年生産活動を振り返るとともに課題の共有、今後の振興策について情報を共有した。
特産果樹部会の主な振興品目は「アンズ」「プルーン」「和ナシ」をメインに「桜桃」「プラム」など。このうちアンズは、振興地区である同市松代町における収穫前の降ひょうに品質が低下。JAでは被害果の特別荷受けを行うとともに、市場の理解を得て軽微な被害果もできる限り正品として流通させるよう選果基準を広めに設定し、選果を行った。出荷量は前年の3割となったが、市場からの出荷要請なども大きく、改めて生産振興に取り組んでいくことを確認した。
プルーンも春先の凍霜害、プルーンの振興地区同市若穂での降ひょうによって出荷量・品質低下。このなか、市場の出荷要請も高く、いずれの単価も1割増となった。今後プルーンについては、多数ある品種のなかから、作りやすさや食味、単価からベンチマークの結果なども考慮しながら厳選するなど宮沢政幸部会長(プルーン・プラム専門部長)が「今後の生産の指標として活用していく」として提案し、部会としても改めて検討していくことを確認した。
生産者・JA・市場との意見交換では、新型コロナウイルス感染拡大以後、なかなか全体での会議が開催できなかったことも含め、「振興大会」として「課題」を今一度整理し、今後の生産振興策の共有と意欲の拡大につながるような大会となるよう、内容の濃い大会の開催について要望が上がった。
安藤猛常務は「大変苦しい状況の中で、生産者の皆さんにはよく頑張っていただいた」と感謝を示し、部会振興品目の生産維持・拡大を要請した。
特産果樹部会の生産販売額(11月末時点)は1億8千万円余(前年対比約79%)。凍霜害など、自然災害への対策もすすめ、次年度の生産維持拡大を図る。

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