小学校児童がキノコ栽培施設を見学

JAみなみ信州
高田社長からキノコ栽培の説明を聞く児童
高田社長からキノコ栽培の説明を聞く児童

飯田市の上郷小学校3年3組児童26人は11月7日、同市上郷の有限会社高田きのこ農園を訪問し、ブナシメジの栽培を学んだ。上郷地区は世界で初めてブナシメジの人工栽培を始めた発祥の地で、同校校門近くにある“栽培発祥之地”と記された石碑を見つけた児童が興味を持ち「ブナシメジを詳しく知りたい」と同校で行う総合学習の題材として学習を始めた。
学習を進める中で「ブナシメジはどのようにつくられているのか」と疑問に思った児童は給食の先生に相談。JAみなみ信州の農産物直売所「およりてふぁ~む」が学校給食食材を供給していることから同直売所にブナシメジを出荷している同社への見学が実現した。
この日児童は同社の高田一仁社長からブナシメジがどのようにつくられているかを資料を用いて学び理解を深めた後、工場内を見学し栽培の様子を説明を聞きながら見学した。温度や湿度が一定に保たれた室内で青白いLEDライトに照らされ栽培されるブナシメジを見た児童は初めて見る光景に感動した様子で「なぜライトで照らすのか」や「キノコ栽培を始めたきっかけは何か」など疑問に思ったことを質問し、興味深く見学を行った。
工場見学後は収穫体験として一人ずつ栽培ビンからブナシメジを取り出す作業を行い、真剣な表情で株が崩れないように丁寧に収穫し、それぞれ家に持ち帰り味わうとした。
担任の飯沼秀幸教諭(36)は「キノコを食べられない子が多かったが、学習を始めてからは食べられるようになったり、好きになったりと親近感が湧いている。地域の皆さまの協力でより深い学習ができありがたい」と話した。
高田社長は「子どもたちがキノコに興味を持ち、積極的に学ぼうとする姿は生産者にとってやりがいを感じる。今回の学習でキノコをより身近に感じ好きになってくれるとうれしい」と話した。

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