トルコギキョウ専門部出荷反省会 栽培や出荷、市場の意見から来年度へつなげる

JA上伊那
壇上であいさつする山崎専門部長
壇上であいさつする山崎専門部長

JA上伊那花卉部会トルコギキョウ専門部は11月22日、伊那市のJA上伊那本所で出荷反省会を開いた。生産者やJA役職員、市場担当者など83人が出席。2023年度の栽培や出荷を振り返るとともに、市場から意見をもらいながら2024年度の計画を立てた。
上伊那のトルコギキョウは管内で育種されたオリジナル品種が特徴。現在、品種は50を超え、上伊那の出荷量の85%を占めている。2023年度のトルコギキョウは、長期安定出荷に向け3月~8月にかけて計11回定植。出荷は6月26日から11月末まで行われた。5月の連休は低温であったため、2週間ほど遅れたものの梅雨明け後の6月下旬からは高温となったため、盆過ぎの出荷からは前進となった。病害虫については9月下旬に一部で被害が出たが、本数・品質ともに良好。10月末時点で本数が約240万本、金額も3億5,000万円を超え、本数・金額ともに過去最高となった。
反省会では山崎正人専門部長が「今年はオリジナル品種を始めとした品種選定や土壌消毒などが功を奏した。今年の結果を良しとせず、さらに上を向いてがんばってほしい」とあいさつ。トルコギキョウを出荷する15の市場のうち14の市場の担当者を招き、それぞれが販売に関する反省や市場からの要望を伝えた。本数・金額ともに一番多く出荷しているJF兵庫県生花梅田生花市場の飯田治営業部長は「上伊那のトルコギキョウが我々の市場で重要な役割を担っていることは間違いない。これからも変わらない出荷をお願いしたい」と期待した。
2024年度は、オリジナル品種の検討・耐病性品種の開発や市場販売推進の実施など、生産・販売の2つの面から12項目に取り組んでいく。

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