認知症になっても安心してくらせる地域づくりへ 助け合いの会が認知症サポーター養成講座

JA信州うえだ
講師の話を熱心に聞く参加者
講師の話を熱心に聞く参加者

JA信州うえだのボランティア組織「助け合いの会」では、10月から11月にかけて、管内3会場で会員を対象に「認知症サポーター養成講座」を開催した。60~70代を中心に、3会場合わせて47人が参加した。
講師は、認知症サポーターを要請する全国キャラバン・メイト連絡協議会のキャラバン・メイトであるJA職員が務めた。
同会では1月に、若年性認知症と診断された「認知症本人大使」(厚生労働省任命)の講演会を実施。講演を受けて、2023年度は「認知症を正しく理解し、認知症の人もともに安心して暮らせる地域づくりを目指そう」と、活動してきた。上期には、認知症と関わりが大きいとされる「フレイル」について学ぶ公開講座を開催。また5つの支会では、地域の高齢者が集まる場として「よりあい広間」を各地で開き、体操教室をはじめ「モルック」「ボッチャ」といった誰でも楽しめるニュースポーツ体験なども行っている。
今回の講座は、認知症と認知症の人をより正しく理解することを目的に企画し、「認知症サポーター養成講座標準教材」をテキストに、実例を交えながら学んだ。すでに受講したことがある会員もいたが、「数年たっているので、学び直したい」と意欲を持って参加していた。
受講した会員は、「自分も認知症になったらという不安が大きい。やはり身近な人の気づきや支えが一番大切だと思った」「声がけなど、できることからやっていきたい」と、いっそう前向きに話した。

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