JA上伊那年金友の会第23回生きがい教室 4年ぶりに開催

JA上伊那
地歌舞伎「中尾歌舞伎」の特別公演
地歌舞伎「中尾歌舞伎」の特別公演

JA上伊那とJA上伊那年金友の会は11月23日、伊那市の長野県伊那文化会館でJA上伊那年金友の会第23回生きがい教室を開いた。4年ぶりの開催となった今回は、地域の伝統芸能に触れてもらおうと中尾歌舞伎保存会による地歌舞伎「中尾歌舞伎」の特別公演を観劇。役者たちの熱演に歓声とおひねりが飛び交った。
生きがい教室は同会の最大のイベントで、日ごろの感謝を還元するための文化講演会として年に1回開催。年金受取口座を同JAに指定している同会の会員と、年金の受給権が発生するまでの55歳以上からなる年金プレリュード倶楽部の会員が対象で、地区を超えた会員同士の親睦を深める機会となっている。
中尾歌舞伎は伊那市長谷中尾地区に伝わる農村歌舞伎のひとつ。太平洋戦争とともに一度は途絶えたが地元の若者らが中心となり復活させ、現在は同市の無形民俗文化財に指定されている。また、同保存会が行っている定期公演は好評で、県内外から多くの観客が訪れる。
この日は約830人の会員が来場。会場には三味線や拍子木の音色が響き、会員は歌舞伎ならではの足運びや言い回しなどを楽しみながら、地歌舞伎を観劇した。
年金友の会の柴一貫会長は「4年ぶりの開催で心配する部分もあったが、大勢の会員に楽しんでもらえて良かった。自分も初めて歌舞伎を見たが、新鮮で役者の真剣な姿に感激した」と話した。

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