小麦づくりで食の大切さを伝えたい 女性部喬木支部「Spica」の食育活動

JAみなみ信州
協力し種をまく児童ら
協力し種をまく児童ら

JAみなみ信州女性部喬木支部のフレッシュミズグループ「Spica(スピカ)」は、11月9日、喬木村の喬木第一小学校5年生43人とたかぎ保育園年長・年中児76人を対象に、同校近くのおよそ8アールの圃場で小麦の種まき体験を行った。
スピカは「自分で作った小麦でパンを作りたい」と10年前に遊休農地を活用した小麦栽培を始め、現在は安全安心な小麦粉を多くの人にも食べてもらいたいとAコープたかぎ店でも販売する一方、子供たちにも食べること、作ることの大切さや大変さを伝えたいと地元保育園や小学校で食育活動も続けている。
スピカが行う同小学校での食育は2019年まではピザづくりの調理実習のみだったが、3年前から同校近くの遊休農地を借り、“育てる”から“食べる”ことまで一年を通した食育活動を行っている。
同グループの清水純子さんは「普段の食事で口にすることの多い小麦を通じて、安全安心な農産物づくりの大変さと収穫の喜び、食べた時の感動など感じてもらい自分たちが生まれ育ったこの地域を誇りに思ってもらいたい」と話した。
この日はあらかじめ耕された圃場で播種機を使い小麦の種まきを体験した。畑の両端に分かれた児童と園児は、協力しながら播種機を押し、「曲がったよ」などと声を掛け合いながら作業を行った。児童が園児に優しく教え、サポートしながら一緒に播種機を押す姿も見られ交流しながら作業を行った。
作業を終えた丸山遼太さん(11)は「まっすぐに進むことが難しかったが機械を使った種まきは楽しかった。ピザにして食べるのが楽しみ」と話した。
同校5年2組担任の唐沢真奈教諭は「子どもたちは今日の作業を楽しみにしていた。地域の皆さんの協力で貴重な経験ができありがたい。園児と一緒に作業することも良い経験になった」と話した。
今後は年明けの麦踏み、春先に草取りを行い、6月の収穫を目指し取り組んでいく。

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