新規就農セミナー 今年度初の座学で開催

JA信州諏訪
管内で生産できる野菜の栽培方法を伝えた新規就農セミナー
管内で生産できる野菜の栽培方法を伝えた新規就農セミナー

JA信州諏訪営農部は11月10日、茅野市のJA仲町会館で新規就農セミナーを開いた。同部の営農指導員が、管内で生産できるおすすめの野菜6品目の栽培について説明。今回は新規就農を目指す人や農家で新たに栽培を希望する人5人が参加。各品目への理解を深め、来年以降の作付けを前向きに検討した。
同部が今年度、各品目の生産量拡大、地域の更なる農業振興を目的に行っている「新規就農セミナー及び栽培現場視察会」の一環。参加者を募って、4月から9月までは月1~2回、野菜や花きの栽培現場視察会を行ってきた。多くの品目の生産が終了する冬期は、今回から2月まで計4回、座学でのセミナーを開催している。
この日は、キャベツ、パセリ、スイートコーン、ズッキーニ、スナップエンドウ、キュウリの順で紹介。営農指導員は、品目の特徴や栽培方法、病害虫防除など栽培の際の注意点、作業別労働時間、経済性などを説明した。比較的栽培しやすいスイートコーンは大雨で畑が浸水してしまうと根腐れを起こすので、排水対策をしっかり行うなどの具体的なアドバイスも行った。
茅野市の男性(50)は「両親の後を継いで農業を本格的にやりたい。今日のセミナーを参考にし、作業効率がよく、収益も出る品目を栽培したいと思う」と手ごたえを掴んでいた。
同部営農企画課の有賀治彦課長代理は「農作業が本格化するのは来年の4月頃からだが、畑や資材の準備は今の時期から考えていく必要がある。セミナーを通じて各品目について知り、今後の農業生産に役立ててもらいたい」と話した。

MENU