南信州特産「市田柿」いよいよ初出荷

JAみなみ信州
出荷検品作業をする職員
出荷検品作業をする職員

JAみなみ信州は24日、豊丘村の同JA総合集荷販売センターで南信州地域特産「市田柿」の出荷を始めた。この日は松川町、高森町、豊丘村、喬木村、下條村、飯田市など管内全域から831箱(1箱5.1kg)が集荷された。検査員が格付けと検品作業を行い東京、名古屋、大阪の市場へ出荷した。
今年度は小玉傾向ながら糖度が高く品質の良い原料柿が収穫され、加工作業では今年度の乾燥傾向を周知し早めの対策を生産者へ呼びかけ品質の向上を図るなどし、糖度・味ともに良好でおいしい市田柿に仕上がっている。
出荷を目前にした17日には同JA柿部会と同JAは、関係者が一堂に会す市田柿販売対策会議を開き、今年度の生産加工状況や販売方針、競合産地情勢などを共有した。年末年始の最需要期に向け12月上旬からの売り場拡大・年明けの売り場維持を強化し、計画的な出荷でシーズンを通して安定した価格での販売を目指す。生産コストが高騰していることから価格も見直し、生産者への還元ができるよう市場や量販店へ提案していく。今年度同JAでは1,080トン(前年比:95%)の出荷を見込み、販売金額26億円を見込んでいる。
同JA営農部販売課の伊藤謙三主任は「難しい天候の中生産者は手間をかけ高品質な市田柿を生産してくれている。生産者の手取りが1円でも増えるように高く販売していく」と意気込んだ。
同JAでは台湾・香港を中心に合計100トン(前年83トン)を目標に輸出にも力を入れる。台湾ではABCクッキングスタジオと連携して若年層・富裕層・女性に向けさらなる顧客確保に取り組む。
製品となった市田柿は12月上旬には全国の売り場に並び、12月中旬から年末にかけて最需要期を向かえ、2月末まで出荷していく。

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