56年ぶりに本所建て替え 2024年9月末完成へ工事の安全祈願

JAあづみ
起工式で挨拶を述べる千國茂組合長(中央)と建物のイメージパネル(左)
起工式で挨拶を述べる千國茂組合長(中央)と建物のイメージパネル(左)

JAあづみは17日、安曇野市豊科の現本所敷地内に建て替える新本所並びに豊科支所の建設工事安全祈願祭および起工式を行った。JA役職員やJA全農長野、建設関係者ら約60人が出席。千國茂組合長らが玉串を捧げ、工事の安全を祈願した。
起工式で千國茂組合長は「56年の時を経て老朽化や耐震性の問題等から建て替えを組織決定した。本日着手した建物が農業協同組合の使命である農業振興と暮らしの活動拠点となるよう全力を尽くしていく」と挨拶した。
本所の建て替えは56年ぶり。建設地は、現本所敷地内にある中庭駐車場で鉄骨造の2階建て。延べ床面積は2470.31平方メートルを計画。入札により決定した建設費は解体費を含め10億5000万円。2024年1月中下旬から本格的に建物の建設に着手し、同年9月末の完成を見込んでおり、営業開始は同年10月を目指す。工事期間中も従来の業務を続け、完成後には、現在の建物を解体し、40台分の駐車場を確保する。解体工事を含む工事全般の終了は25年6月を予定している。
新設する建物の1階には豊科支所やローンセンターなどのほか、多目的ギャラリーホールを設け、組合員や利用者が気軽に集いくつろげる空間を想定。2階には総務開発事業部などを構える。
また、同市中心部に位置することから、災害時の避難場所としての役割を担うことができると考え、新たに太陽光発電設備と蓄電設備を導入する。今後、市との連携を進めながら、災害時の地域住民のサポートをする考えだ。
現本所建物は、組合員の生産、生活の近代化の推進本部として1967年3月に完成。延べ床面積は2234平方メートルで鉄筋コンクリート造りの地上4階建て。建て替えは、22年5月開催の第57回通常総代会で決議された「2022‐2024 3ヶ年計画」に基づいて進めている。
地域に根ざしたJAとして、地域環境に配慮し、人が集い、地域と共に成長していく施設になることを目指す。

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