就農支援研修 特産市田柿の収獲加工最盛期

JAみなみ信州
市田柿の収穫作業に汗を流す研修生
市田柿の収穫作業に汗を流す研修生

南信州担い手研修制度の第5・6期研修生は10月27日、研修生が管理する下伊那郡高森町の圃場で特産市田柿の収獲作業を行った。南信州管内で就農を目指す同研修生13人が一人一本ずつ栽培管理を進めてきた市田柿のなり具合を確認しながら1つずつ丁寧に収穫作業をした。同じ園地でも個々に任された管理の仕方によってできる原料柿の違いを確認し、丁寧な管理の重要性も学んだ。
同JAグループ会社市田柿本舗ぷらうの原田幸浩マネージャーから園地の特性や今年の生育状況について説明を受けた研修生は、それぞれに行ってきた剪定、摘蕾、摘果などこれまでの作業を振り返りながら収獲作業を進めた。
愛知県からIターンして研修に参加している6期生の家久来忠明さん(33)は研修1年目。「仲間に恵まれ充実した研修ができている。今年は教わることに忠実に作業し、吸収する年。座学で学んだことを圃場で直接見て作業することで作業の意味を理解しながら学ぶことができている。今年の果実のなり方をみて来年の作業に活かしたい」と話した。
第5期生の塩澤光雄さん(41)は研修2年目で来春の就農を控えている。「今年は昨年の反省を活かしてと思って取り組んできた。なかなか思い通りにはいかなかったが、それも経験となって学ぶことが多い。来年からが本番。来年こそはと前向きな気持ちで頑張りたい」と話した。
同JAとJA管内の14市町村で取り組む同制度は2年間の研修期間を経て南信州での就農を目指す。研修生は同JAで推奨する夏秋きゅうりと市田柿の複合経営を中心に農業と営農の基本を学ぶ。現在は第1~4期生16人が就農している。

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