入学前に園児の交流 20年以上続く青年部の食育活動

JAみなみ信州
JA青年部員と一緒に芋ほりを楽しむ園児
JA青年部員と一緒に芋ほりを楽しむ園児

飯田市伊賀良地区の4つの保育園(殿岡保育園、中村保育園、伊賀良保育園、育良保育園)の年長園児87人は10月20日、飯田市三日市場にある「にこにこ農園」で、サツマイモの収穫を行った。
4つの園で行うサツマイモづくりはJAみなみ信州青年部伊賀良支部が20年以上続ける食育活動で、次年度同地区の伊賀良小学校に入学予定の年長園児を対象に、入学前から交流を深めてもらおうと毎年合同で行っている。これまでの3年間は、コロナ禍でも少しでも交流できればと2つの園ごと分散して行うなど工夫して活動を続けてきた。この日は部員6人と同JA伊賀良支所職員5人も参加した。
園児らは横一列に並び大きさや数を競うように夢中で芋を掘り起こし、土が硬いと近くの青年部員に「手伝ってー」と声を掛け一緒に作業を進めた。
同JAの熊谷憲司理事は「来年小学校で一緒になる子どもたちが農業を通じて楽しそうにいきいきと作業をしている姿に元気をもらった。この経験を忘れずに農業の楽しさや収穫の喜びを次の世代へとつないでほしい」と話した。
同支部の木下義隆支部長(31)は「久ぶりに4園合同でにぎやかに開催できた。普段食べているものがどのように育っていくのかを直接伝えることで、食の大切さや農業に少しでも関心をもってくれたらうれしい」と話した。
作業を終えた園児は帰り際に「また遊ぼうね」「よろしくねー」と声を掛け合い、保育園間の交流も深まっていた。
収穫したサツマイモは同青年部が園ごとに届け、それぞれの園では焼き芋や給食、家庭に持ち帰るなどし楽しむ予定。

MENU