南信州特産「市田柿」収穫・加工最盛期

JAみなみ信州
丁寧につくり上げた柿のれん
丁寧につくり上げた柿のれん

JAみなみ信州管内では特産「市田柿」の収穫・加工作業が最盛期を迎えており、各地で1800人を超える生産者による活気ある作業が行われている。収穫した市田柿は徹底した衛生管理の中行われる丁寧な加工作業を経て製品となり、今月24日からの出荷を予定。12月上旬には全国の売り場で販売される。
今年は春先の強風、梅雨明け以降の猛暑や干ばつなどの厳しい天候の影響で収穫量はやや減少傾向(前年比:95%)、果実肥大は中玉からやや小玉傾向となっているものの、糖度の高い原料柿に仕上がっている。10月上旬の降雨と昼夜の寒暖差により一気に着色・成熟が進み、平年並みの10月25日から収穫を開始した。今年度同JAでは1,080トン(前年比:95%)の出荷を見込み、販売金額25億4,000万円を見込んでいる。
下伊那郡下條村の田本寿夫さん(同JA柿部会みなみ支部支部長)(70)のお宅では9日、妻と二人で収穫・加工作業を行った。田本さんのお宅では10月26日から収穫をはじめ、週末には小学生の孫を含む家族6人で作業を進めており、今年は7トンの原料柿の収穫を予定している。田本さんは「今年もこの時期がきたと気合を入れて作業している。もちろん体力的には大変だが、妻と無理のないように楽しみながら進めている。市田柿は地域や農家の“希望”。おいしい市田柿をつくって食べる人にも喜んでもらえるよう頑張りたい」と話した。
同JAでは市田柿の輸出にも力を入れており、海外GI登録により台湾・香港を中心に、合計100トン(前年83トン)を目標に販売していく。
また同JAではGI登録でつながりのあるJAふくしま未来などとの合同イベントを開催予定。同JAが事務局を務める市田柿活性化推進協議会や県の市田柿ブランド推進協議会では保育園児・小中学生への食育活動も行うなど、産地全体で市田柿のPRにも力を入れている。

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