長芋10日遅れで収穫スタート

JAグリーン長野
選別された芋を確認するセンター職員
選別された芋を確認するセンター職員

JAグリーン長野で11月上旬、「長芋」の出荷が本格化した。収穫前の温暖傾向が樹勢の強さに影響し、収穫期を迎えるのが遅れたため、昨年より10日から12日ほど収穫が遅れた。芋は「長く」仕上がり、歳暮等の贈答需要、イベントでの販売、市場出荷による販売拡大につなげる考えだ。
JA営農販売部では10月26日に野菜部会根菜専門部員を対象に2会場で講習会を行ったのち、10月22日から集荷を開始。しかし、10月下旬になっても一産地である松代町岩野地区の河川敷のほ場では、収穫の目安となる蔓が青々と残っており、畑で動くバックホーもわずかと、生産者からの出荷は低調に推移。11月に入り、ようやく蔓の色が黄・茶色へと変わり、蔓の撤去、掘り取りを始める生産者が増えた。同部では、当初11月を重点販売期間に据えたが、生育の遅れを加味し、期間を12月15日までに延長。精力的な出荷を求めている。
松代農業総合センターでは徐々に集荷量が増えるなか11月10日、従業員が、芋の土を1本1本丁寧に落とし、形状や長さ、傷などを確認しながら24等階級に選別。宮林章センター長は「ようやく出荷量が増えてきて、まずは安堵。生産者のみなさんにはたくさんJAに出荷していただき、多くのお客さんに届けたい」と意気込んでいる。
営農販売部によると、今年は370トンの集荷を計画し、県内市場出荷、贈答用販売を通じて、販売拡大と目指す。併せてセンターでは11月12日から12月17日まで「長芋大売り出し」と銘打ち、同センター直売所での贈答品の発送受付や販売、家庭用向け袋入り品を販売し、販売拡大と生産者の手取り向上をめざす。

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