「つきあかり」の新米を発売 需要に手ごたえ

JA信州諏訪
「信州諏訪産つきあかり」をPRする職員
「信州諏訪産つきあかり」をPRする職員

JA信州諏訪とJAの生活部門子会社「あぐりライフ信州諏訪」は、栽培の普及を始めて2年目の銘柄米「つきあかり」の新米の販売を管内のA・コープ、生活店舗各店で始めた。信州諏訪産をうたった地元向けとしては唯一の米商品で、とれたての販売は今年が初めて。事前の予約受付も期待以上の反響で、需要に手ごたえを感じている。
2016年に農研機構中央農業研究センターが開発した大粒の早生種で、「粘りとうまみがあり、冷めてもおいしい」(熊谷洋あぐりライフ営業課長)。その上、「コシヒカリ」よりも収穫が早く、「あきたこまち」より10%収量が上がるなど栽培の利点も多い。
JAは事前の栽培試験、現地指導会を進め、2022年度作付け分から、管内の標高800メートル以下の地域で栽培を推奨している。今年度のJA出荷人数は、169人(前年度28人増)が、計約79ヘクタール(同12ヘクタール増)で栽培。あぐりライフ信州諏訪販売用は150トン(同92トン増)を確保した。
諏訪市のパールライスセンターで随時精米・袋詰めを行う。2022年度に制作したオリジナルパッケージを使用し、12月末までは左上に「新米」と記した金色のシールを貼り付けて売り出す。
熊谷課長は「酷暑、雨不足で苦労があった中、農家の皆さんに出荷いただいたおかげで今年も販売できた。ぜひ多くの人に地元の秋の味覚のひとつとして、味わってもらいたい。各所での販売促進も行い、地産地消、コメの消費拡大につなげていきたい」と話している。

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