広島と地元でトップセールス 「サンふじ」の消費拡大に弾みを

JAあづみ
「サンふじ」の出来栄えをPRする西牧部会長(右)と仲卸業者ら(松本市笹賀)
「サンふじ」の出来栄えをPRする西牧部会長(右)と仲卸業者ら(松本市笹賀)

JAあづみは2日、出荷の始まった安曇野産リンゴの主力「サンふじ」のトップセールスを広島市中央卸売市場と松本市公設地方卸売市場の両市場で行った。同時開催は初めてで、より一層の消費拡大を呼び掛けた。
中央卸売市場では千國茂組合長と太田寛安曇野市長が、地元市場ではJAあづみりんご部会役員と二村恵常務が、市場関係者や仲卸業者らに2023年産の出来栄えなどをPRした。
千國組合長は「リンゴの早生・中生種と高値での取引ありがたい。いよいよ晩生種サンふじの出番。変わらぬご支援をお願いしたい」と強調し、西牧幸則部会長は「糖度、熟度、色づきともに良好で味も乗っている。これからも産地を育てていただけるような有利販売、取引をお願いしたい」と述べた。
地元市場の競り場では、前日に選果した「特秀・優28玉(1ケース=10キロ)」が並べられ、仲卸業者がスマホで写真を撮るなど品質を見極めていた。今後、贈答用(ギフト)を中心に12月中下旬まで販売される予定だ。トップセールスに併せて行われた初競りでは、特秀28玉が15万円で競り落とされ、会場は拍手に包まれた。
市場関係者は「度重なる気象災害に耐えた逸品が出揃う。上位等級品はもちろん下位等級品も精一杯販売したい」と意気込んだ。

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