農業塾最終回!農業の楽しさ・苦労を学ぶ

JAグリーン長野
サツマイモを掘り取る児童
サツマイモを掘り取る児童

JAグリーン長野と長野県更級農業高校が連携して取り組む「親子ふれあい農業塾」のカリキュラムが11月3日、最終回を迎えた。最終回は、秋野菜の収穫と高校生によるワークショップ、閉講式を開催。受講生13組と高校生、JA職員が参加した。
秋野菜の収穫は、家庭ごと植えたダイコンとカブ、みんなで植えたサツマイモ。ダイコンとカブは生育期の高温で芽が出にくく、追い蒔きしたもの。各家庭で行った「水やり」で差が大きく、足繁く水やりに通った家庭は豊作、水やり回数が少なめだった家庭は、生育が遅れ気味で、この日に収穫ができなかった。受講生の保護者は「手をかけるかけないで違いが出ることが体験を通じてよく分かった。農業の難しさがよく分かった」と感想を寄せた。
ワークショップは、高校生が栽培し着色した綿を使って、動物や食べ物などが描かれたイラストに貼り付けオリジナル作品を仕上げるもの。色とりどりの綿を使い、高校生のアドバイスも受けながら児童やその保護者が綿を貼り付け、完成させた。
閉講式では、受講生児童に修了証を授与し、受け取った児童が皆の前で感想を一言。児童は「とても楽しかったです」と笑顔で話した。中村剛JA営農販売部長は「今回の農業体験を心に留めて貰えれば嬉しい」と参加と高校生の指導に御礼を伝え、労をねぎらった。
今年度の親子ふれあい農業塾は全6回開催。15組の小学生とその保護者が、春野菜・秋野菜の種まきから収穫までの一連の管理作業、田植え・稲刈りを体験した。また、高校生が受講生家庭に1~2人が付いて指導・サポートをすることで、高校生自身の作業指導の学習、児童らとの交流を通じたコミュニケーション能力の養成機会となった。高校生は「みんなといろいろな話をして仲良くなれて、とても嬉しかった」と体験発表した。
JAでは引き続き、農業への興味関心・理解醸成へ、農業体験の機会などを設けながら、地域農業の活性化や農産物の消費拡大につなげたい考え。

MENU