晩成りんごの主力「サンふじ」出荷開始

JAみなみ信州
出荷が始まった「サンふじ」
出荷が始まった「サンふじ」

JAみなみ信州は4日、松川町の同JA松川インター選果場でりんご「サンふじ」の選果を始めた。昨年と同日のスタートとなった。「サンふじ」は同JA主力品種で、完熟させて収穫するため市場評価も高い。同JAで生産するりんごの中でも特に甘味と酸味のバランスが良くジューシーでシャキっとした食感が人気のりんご。寒さが深まる11月下旬頃からは熟度が進むことで蜜が入り、より美味しさが増す。同JA直売所でも人気が高く、県内外から「サンふじ」を求めて多くの客が来店する。
この日は飯田市、松川町、高森町から集められたおよそ600kgを選果、箱詰めし、同JA直売所と中京方面の市場へ出荷した。同JAでは今年度りんご全体の出荷見込み2,065トンのうち「サンふじ」を700トン(前年比92%)を予定している。今年は雨が少なかったことからやや小玉傾向だが、糖度が高く甘い仕上がり。朝晩の冷え込みで着色や蜜入りが進み順調に推移している。
同JA営農部果実柿課りんごチーフの今井悠哉技術員は「今年も品質が高くおいしいりんごに仕上がっている。南信州のサンふじを多くの方に味わってもらいたい」と話した。
サンふじの出荷ピークは11月下旬から12月中旬と見込み、関東、中京、関西、九州の市場へと広く出荷していく。

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