駒ヶ根あんぽ柿加工開始 濃厚な甘みとなめらかな食感を楽しんで

JA上伊那
手作業でへたを取った柿をトレーに並べる作業員
手作業でへたを取った柿をトレーに並べる作業員

駒ヶ根市竜東地区の柿農家でつくる「竜東あんぽ柿研究会」は10月31日、JA上伊那駒ヶ根東支所構内の作業場で「駒ヶ根あんぽ柿」の加工作業を始めた。今年の柿は高温や少雨の影響でやや小ぶりのものが多いが、品質は良好。12月中旬ごろまでに10トンの出荷を見込んでいる。販売は11月7日からはじまり、JA農産物直売所や管内のA・コープ店を中心に県内外へと出荷する。
駒ヶ根あんぽ柿は同市の活性化や特産品をつくろうと、荒廃地となっていた桑畑を利用して2008年から同研究会が生産している。同地区で栽培する糖度18度以上の「平核無柿」を、添加物を使わずに加工。乾燥期間は1週間ほどで、通常の干し柿よりも水分量を多く仕上げ、濃厚な甘みとなめらかな食感を楽しむことができる。
初日となったこの日は、地元住民15人が約1トンの柿を加工。機械で皮をむいた柿のへたを一つ一つ手作業で取り除き、手際よくトレーに並べて乾燥機へ入れた。
研究会の木下重夫会長は(72)は「あんぽ柿を心待ちにしてくれている人も多い。ぜひ、甘さを実感してもらいたい」と話した。

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