赤く輝く「サンふじ」初出荷 食味はここ数年で一番の仕上がり

JAあづみ
赤く色づいた「サンふじ」を選果する選果員ら(安曇野市三郷)
赤く色づいた「サンふじ」を選果する選果員ら(安曇野市三郷)

JAあづみは1日、安曇野市三郷温のJA果実中央選果所で晩生種の主力品種「サンふじ」を初出荷した。リンゴ出荷量全体の4割を占めるサンふじ。
2023年産は春先の凍霜害や夏場の猛暑、降雹に加え10月初旬の強風などにより近年では最も栽培が難しい年だったが、生産者の卓越した栽培管理のほかこのほどの寒暖差により着色が進み、甘みと酸味のバランスが良好。食味はここ数年で一番の仕上がりだ。
初日は約1000ケース(1ケース=10キロ)を首都圏や広島のほか県内市場に出荷した。11月初旬には量販店などの売り場に並ぶ予定で、出荷計画は約16万7000ケース(1ケース=10キロ)を見込んでいる。11月中下旬頃をピークに12月中旬まで作業が続く。
選果所では、選果スタッフ22人がスレや傷などを厳正に選別し、ベルトコンベヤーに載せ、光センサーで大きさや熟度を判定。特秀から良までの5等級に分けて箱詰めした。
JAあづみりんご部会の西牧幸則部会長(65)は「異常気象が常態化し、生産管理に苦労したが消費者には満足いただける味に仕上がっている」と話した。
営農経済事業部果実課の三澤係長は「相場は高値基調。先を見越した出荷、販売を行い、高値販売を継続したい」と強調した。

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